2019/03/12

Haiku R1/beta1を仮想マシンにインストール


HaikuはBeOSの再現を目指して開発が続けられているオープンソースのOSです。
2012 年 11 月に R1/Alpha4 がリリースされて以来、次のリリースがないままでしたが、ようやく R1/beta1 がリリースされました。
この日を待っていました。beta版がリリースされるまでは、この先どうなるのかと不安でしたがとりあえず一安心というところです。

それでは、早速仮想マシンにインストールしてみましょう。

まず、以下のサイトからHaiku R1/bata1の32-bit zipファイルをダウンロードします。
zipファイルを展開すると、isoファイルが現れます。

仮想マシンはいくつかありますが、ここではVirtualBoxにHaikuをインストールします。
VirtualBoxは以下のサイトからダウンロードできます。

仮想マシンの作成


⒈ VirtualBoxを起動し、画面左上にあるツールバーの[新規]ボタンをクリックします。
新規の仮想マシンのウィザードが開始します。






















⒉ 新規仮想マシンの名前、OSのタイプ、バージョンの選択
ここでは
名前:Haiku
タイプ:Other
バージョン:Other/Unknown
を選択し、[続き]をクリックします。






















⒊ メモリサイズを指定する
仮想マシンに割り当てるメモリのサイズを指定します。
ディフォルトでは最低限必要なサイズが設定されていますが、マシン本体のメモリに余裕があれば、[1024MB]以上を割り当てればいいと思います。






















⒋ 仮想ディスクの作成
[仮想ハードディスクを作成する]を選択し、[作成]ボタンを押します。





















 ⒌ ハードディスクのファイルを選択する
[VDI(VirtualBox Disk Image)]を選択します。





















 ⒍ ディスクサイズを可変か固定にするか選択する
ここでは[可変サイズ]を選択します。






















 ⒎ ファイルの場所とサイズの指定
仮想ハードディスクのサイズは10GBくらいあればいいと思います。
内容を確認して、[作成]ボタンを押すと仮想ディスクが作成されます。






















仮想マシンの設定


仮想マシンを選択してから、ツールバーの[設定]ボタンをクリックします。

設定ウィンドウが表示されたら、ストレージを選択します。
次に[ストレージデバイス]で、[コントローラ:IDE ]の下にある[空]を選択します。
属性の光学ドライブが表示されたら、CD/DVDアイコンをクリックします。



















次に[仮想光学ディスクファイルを選択]をクリックし、選択ウィンドウから保存したHaiku ISOイメージを選択します。

そうすると、選択したISOイメージが[コントローラー:IDE ]に表示されます。
[OK]ボタンを押して設定画面を閉じます。




















Haikuのインストール


メニューの[起動]ボタンを押すと数秒後にHaikuの起動スプラッシュ画面が表示されます。





言語を日本語にして、[インストーラーを実行]ボタンを押します。

[インストールする前の注意]が表示されたら確認し、[続ける]ボタンを押します。
次に[インストール可能なパーティションが見つかりません。...]というメッセージが表示されますが、[OK]ボタンを押して先に進みます。


[パーティションを設定]ボタンを押します。


















[パーティションを設定するDriveSetupアプリケーションが起動できません。]というメッセージが表示されますが、[OK]ボタンを押してボリューム名[ VBOX HARDDISK ]を選択します。






















次にメニューの[パーティション]を選択し、フォーマット → Be File System でフォーマットします。



次に[ディスクをそのままフォーマットしますか...]というメッセージが表示されますが、[続ける]ボタンを押します。






















次に、ボリューム名とブロックサイズの選択画面が表示されます。ここで、ボリューム名を変えられます。ブロックサイズは2048(推奨)のままで、[初期化]ボタンを押します。






















[変更をすぐにディスクに保存しますか?]が表示されたら、[変更を書き込む]ボタンを押して実行します。






















[ファイルシステム]と[ボリューム名]が更新されていれば、初期化されています。
ウィンドウタブを押してDriveSetupを閉じます。






















インストーラー画面が表示されるので、インストール先の中から先程初期化したパーティションを選択します。



次に、[開始]ボタンを押してインストールを開始します。

インストールは数分で終わります。インストールが完了したら、[再起動]ボタンを押してHaikuを起動させます。






以上でインストールが完了しました。

ここで、起動するたびにISOイメージが選択される場合、選択されないようにするには割り当てたISOイメージを削除する必要があります。
再度、ツールバーの[設定]ボタンをクリックし、[ストレージ]を選択します。
次に[ストレージデバイス]にあるISOイメージを選択し、右クリックすると[割り当てを除去]が表示されるので、選択してISOイメージを削除します。
[OK]ボタンを押して[ストレージ]設定画面を閉じます。これで、[Haiku.vdi] から起動が始まります。

日本語環境を整える


Haikuは標準では日本語入力ができないので、日本語入力ソフトをインストールする必要があります。現在ではいくつかのソフトがありますが、ここではMozcをインストールします。
ソフトのインストールは、簡単にインストールできる HaikuDepot(パッケージ管理システム)を使います。
Haikuのアイコン(右上の青色の葉)をクリックして、ApplicationメニューからHaikuDepotを起動します。


”おすすめパッケージのみ表示”のチェックを外し、ツールメニューからリポジトリの更新を実行します。


検索テキストボックスに、”mozc” と入力し "mozc_x86" が表示されたら、選択してインストールします。


”Package changes”ウィンドウが表示されたら、”Apply changes”ボタンを押して、インストールを続けます。












日本語入力の切り替えは、追加された右上のアイコンでできます。更に、alt + spaceまたは半角/全角キーを押してでもできます。















日本語入力の確認に、StyledEditで日本語入力してみます。





















以下のように入力できます。





















これで、日本語環境も整いHaikuが使えるようになりました!


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